E30ガソリンでボートレースが変わる|エタノール30%配合ガソリンへの切替と舟券への影響【初心者向け】

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2026年、ボートレースは走る燃料そのものを変えつつあります。名前は「E30ガソリン」。地球環境への配慮が主目的ですが、モーターの調子や決まり手の傾向にも関わってくると言われています。何が変わりつつあるのか、初心者向けに整理します。

E30ガソリンとは?なぜ導入されるのか

BOATRACE振興会の公式プレスリリースによると、E30ガソリンはガソリンにエタノールを30%配合した燃料で、従来のレギュラーガソリンと比べて約12〜15%のCO2排出量削減が見込まれるとされています。公式サイトでは「事業部門において日本初の試み」と位置付けられており、カーボンニュートラル対応の一環として導入が進められています。

2025年にはびわこ(5月1日〜7月13日)と大村(6月22日〜7月20日)で試験導入が行われ、競技内容や航走性能に問題がないことが確認されたとして、本格展開へと進みました。

従来のレギュラー ガソリン エタノール30%配合 E30ガソリン CO2排出量 約12〜15%減
E30ガソリンは従来のレギュラーガソリンにエタノールを30%配合。CO2排出量の削減が見込まれる(公式発表)

2026年4月から、会場ごとに順次切り替え中

公式発表によると、本格展開は2026年4月9日、浜名湖の「ルーキーシリーズ第8戦 スカパー!JLC杯」から始まりました。各競走場が案内に使っている告知素材には「2026年4月以降のモーター更新より全国24場で順次導入予定」と明記されており、モーターの入替タイミングにあわせて会場ごとに導入されています。季節ごとにモーターの調子が変わる仕組みと同じく「会場によってタイミングが違う」構造がここでも当てはまります。

本記事執筆時点(2026年7月)で確認できている導入開始日は次のとおりです(びわこ・大村は2025年の試験導入からそのまま継続使用)。

導入開始日 会場 2026年4月9日〜 浜名湖 2026年4月16日〜 芦屋 2026年4月17日〜 尼崎 2026年4月18日〜 多摩川 2026年4月20日〜 徳山 2026年4月29日〜 下関 2026年5月11日〜 江戸川 2026年6月18日〜 平和島 びわこ・大村は2025年の試験導入から継続使用中 今後も全国の会場で、モーター入替のタイミングにあわせて順次導入予定
E30ガソリンの会場別導入開始日(BOATRACE振興会・各競走場の公式発表に基づく・2026年7月時点で確認できている範囲)

導入に合わせて、新型モーター「ヤマト331CN型」や新しいボート・プロペラへの切り替えも同時に行われているとされます。分析サイトの解説では、この新型モーターはキャブレターのパイロットジェットが拡大されており、低速域の安定性を高める一方、高回転域の特性は従来とほぼ変わらないとされています。

舟券予想への影響は?正直に言うと「まだ様子見」

本記事の中心的な論点はここです。分析サイトの解説では、季節と気温がモーターの出足を左右するのと同じように、燃料が変われば出足や伸びのバランスも変わりうるとされていますが、断定できる段階ではありません。

分析サイトの解説によると、導入初期のびわこでは選手から「これまでに経験したことのない体感」というコメントや、「スタートが揃わないケースも出ていた」という報告があったとされます。同じく分析サイトの集計では、びわこの1コース1着率は同時期比較で2023年55.8%→2024年51.4%→2025年(E30導入後)48.9%と推移しており、まくりが決まる場面が増えたとする分析もあります。ただし2023年から2024年にかけてもすでに4ポイント以上下がっており、E30導入前から続く年ごとの変動も混ざっているため、この数字だけでE30が原因と断定はできません

一方で、多摩川(4月18日〜23日)を対象にした別の分析サイトの記事では、1コースの1着率が59.7%(72レース中43勝)に達し、圧倒的な1コース有利だったと報告されています。この記事では「起こしに不安があり、スタートラインが近づくと急に加速するのがE30混合ガソリンの特徴のようです」という見立てとともに、「ダッシュ勢(外側の艇)の出番がほとんどない」という趣旨の分析も紹介されています。びわこでは1コースの1着率が下がったと報告される一方、多摩川では強いイン有利が報告されており、会場によって紹介されている傾向がまちまちです。これ自体が「まだ様子見」と言える理由で、単純に「E30ガソリン=インコース有利/不利」と決めつけないほうがよさそうです。

また、E30ガソリンへの切り替えが進む中、2026年5月15日には尼崎で開催中にモーターの不具合が相次ぎ、7レース以降が中止になるという出来事もありました。報道によると、原因は給油用タンクのホースに後付けされていた補強テープの接着剤が劣化し、ジェル状の異物となって燃料系統に混入したことだったとされています。この不具合の原因としてE30ガソリンそのものが公式に名指しされているわけではありませんが、新しい燃料への切り替えが進む時期には、こうした想定外のトラブルが起こることもあるという実例として触れておきます。

現時点で言えること=「まだ様子見」 断定的なデータは少なく、会場・選手ごとの慣れで変わる可能性
導入初期の情報だけで判断せず、今後の展示タイム・成績の積み上がりを見ていくのが賢明

見るなら「展示タイム」で今の調子を確認する

過去の成績(勝率・2連率)は、まだE30ガソリンに慣れていない時期のデータを含んでいる可能性があります。切り替えが行われたばかりの会場では、展示タイム・展示STの見方でその日その艇の実際の調子を確認する方が参考になる場面が増えるかもしれません。過去の数字と当日の展示、両方を見比べる習慣は、燃料が変わってもモーターが変わっても変わらない基本です。

よくある質問(FAQ)

Q. E30ガソリンに変わると、レースの結果が大きく変わりますか? A. 分析サイトの報告は会場によって異なり、インコースが弱くなったとする会場もあれば、逆に強くなったとする会場もあります。導入初期の情報にとどまり、まだ断定はできません。

Q. 全国のボートレース場は、もうすべてE30ガソリンに切り替わっていますか? A. いいえ、まだ全会場ではありません。2026年7月時点で確認できているのは、びわこ・大村(2025年〜継続)と、浜名湖・芦屋・尼崎・多摩川・徳山・下関・江戸川・平和島の計10会場です。今後もモーター入替のタイミングにあわせて全国の会場で順次導入される見込みで、最新の状況は各競走場の公式サイトでご確認ください。

Q. E30ガソリンが原因でトラブルが起きたことはありますか? A. 2026年5月に尼崎で開催中にモーター不具合が相次ぎ中止になった出来事がありましたが、原因は給油タンクのホースの接着剤劣化とされており、E30ガソリンそのものが公式に原因とされているわけではありません。

次のステップ


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公式で確認するBOATRACE振興会「ボートレースのカーボンニュートラル対応~”日本初”地球環境に配慮した「エタノール30%配合ガソリン」使用レースの実施~」プレスリリース(2025年4月・試験導入)BOATRACE振興会「ボートレースのカーボンニュートラル対応~地球環境に配慮した「エタノール30%配合ガソリン」を全場に順次導入開始~」プレスリリース(2026年3月)ボートレース江戸川「ボート・モーターの入れ替えについて」(2026年4月26日)ボートレース平和島「E30ガソリンの導入につきまして」(2026年5月16日)

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