欠場・失格・特払いとは|舟券が返ってくる時・返ってこない時を知っておく【初心者向け】

欠場・失格・特払いとは|Boat-V ブログ 舟券を買う

舟券を買った直後に、その艇が転覆やエンストで走れなくなる——ボートレースではこういうことが実際に起こります。「欠場」「失格」で舟券の扱いはまったく違いますし、「特払い」という聞き慣れない払戻に出会うこともあります。この3つの言葉を初心者向けに整理します。

欠場と失格、線引きは「スタートを切ったかどうか」

公式の用語辞典によると、欠場は「スタート時までに起こった原因により、艇がレースへの出場を取り消されること」です。フライングや出遅れ、進入規則違反、装備違反、展示不合格、待機行動中の転覆・落水・エンスト、スタート時の転覆・落水・エンストなどが該当し、欠場艇に関する舟券は全額返還されます。

一方、失格は「スタート以降のボートに対する判定」で、周回方向の誤認・タイムオーバー・危険な転舵・緊急避譲義務違反・転覆や落水などが該当します。欠場と違い、失格では舟券は返還されません

つまり線引きは「レースがスタートを切ったかどうか」です。スタート時までに何かが起これば欠場(返還される)、スタートを切った後に何かが起これば失格(返還されない)——同じ「転覆」でも、起きたタイミングによって扱いが変わる点に注意してください。

待機行動〜スタート時 欠場 F・出遅れ・転覆等 舟券は全額返還 スタート スタート後(周回中) 失格 転舵違反・転覆等 舟券は返還されない
境界線は「スタートを切ったかどうか」。同じ転覆でもタイミングで扱いが変わる

F(フライング)・L(出遅れ)は「返還欠場」

出走表の見方で触れたF(フライング)・L(出遅れ)は、欠場の中でも公式に「返還欠場」と呼ばれる代表例です。フライングや出遅れの判定を受けた選手は直ちにレースをやめて欠場となり、その艇に関する舟券は全額返還されます。なお展示タイムと展示STの見方で触れたとおり、展示航走(練習)自体にフライングの罰則はなく、この返還欠場の対象になるのは本番のスタートだけです。

舟券が返ってくるかどうかとは別に、選手自身への処分はこの2つの中でも特に重いものです。フライング・出遅れには事故点の加算に加えて一定期間の「あっせん停止」(レースへの出走を割り当てられなくなる出場停止)が科され、1回目で約30日間、同一期間内の2回目はさらに60日間が加算されて合計90日間、というように繰り返すほど重くなります。舟券の払い戻しだけを見ると「その場限りの話」に見えますが、選手にとっては数十日単位で収入が絶たれる重大な処分です。

事故点・事故率は選手の「級別」にも響く

失格や一部の欠場は、舟券だけでなく選手自身にも重い代償があります。公式の用語辞典によると、選手には違反や事故のたびに定められた点数表に基づく事故点が加算されていき、級別審査の対象期間中の事故点合計を出走回数で割った数字が事故率です。同期間の事故率が0.70を超えるとB2級に降格します。フライングや出遅れなどのスタート事故には基礎点として20点(優勝戦は30点)が加算され、2025年5月1日適用の改正基準では、同期間内で2回目以降のフライングにはこの基礎点にさらに10点(優勝戦はさらに20点)が上乗せされ、合計で30点(優勝戦は50点)という重い事故点になります。繰り返しの違反ほど重く扱われる仕組みになっています。

違反・事故のたびに 事故点を加算 点数は違反内容で変動 審査期間の合計÷出走回数 事故率を計算 0.70を超えると B2級に降格
事故点は積み上がる。審査期間の事故率が0.70を超えるとB2級に降格する

特払いとは?「当たった人がゼロ」でも紙くずにならない仕組み

舟券には、券種としてはきちんと成立していても、その回に限って的中者が誰もいないということが起こります。このとき、その舟券を購入していた人全員に一律で払い戻されるのが「特払い」です。公式の用語辞典によると、通常の払戻金は売上の75%以上(正確な率は各競走場が定める)を的中者に按分する仕組みです。分析サイト等の解説では、的中者がいないケースにもこの75%という基準を当てはめ、100円につき75円から10円未満を切り捨てた70円が一律で戻ってくるとされています。この計算根拠は複数の分析サイトで共通して説明されていますが、公式の用語辞典には「特払い」自体の項目が見当たらないため、正確な金額は毎回の確定発表でご確認ください。

特払いは、購入者そのものがいない「発売なし」とは別物です。あくまで買った人はいたが、当てた人がいなかった場合の払戻で、票数が少なくなりやすい単勝・複勝で起こりやすいと言われています。「自分の舟券がハズレだったのに、なぜか少し戻ってきた」というときは、たいていこの特払いです。

舟券 100円 25%控除 75円 10円未満切捨 70円を 購入者全員へ
的中者ゼロのとき、100円につき70円が購入者全員に一律で戻ってくるとされる(分析サイトの解説に基づく目安)

欠場・失格が多いレースでは、券種そのものが返還になることも

1レースで欠場・失格になる艇の数が多いと、艇の組み合わせが成立しなくなり、特定の券種そのものが「不成立」として購入金額ごと返還になることがあります。何艇でどの券種が不成立になるかは競走会の規定によって細かく決まっているため、この記事では踏み込んだ断定は避けます。気になる払戻を見かけたら、レース結果ページの確定情報や公式サイトで確認するのが確実です。

よくある質問(FAQ)

Q. 買った艇が転覆したら、舟券は返ってきますか? A. スタート時までの転覆であれば欠場として全額返還されます。スタートを切った後(周回中)の転覆は失格の扱いとなり、返還されません。

Q. フライング・出遅れをした選手はどうなりますか? A. 舟券が返還されるだけでなく、選手自身にも事故点の加算と一定期間の出場停止(あっせん停止)という重い処分が科されます。1回目で約30日間、同一期間内の2回目はさらに60日間が加算され、繰り返すほど長期化します。

Q. 特払いになると、いくら戻ってきますか? A. 分析サイト等の解説によると100円につき70円が一律で戻ってくるとされています。正確な金額はレースごとの確定払戻でご確認ください。

Q. 「発売なし」と「特払い」は同じですか? A. 違います。発売なしはその舟券を誰も買っていない状態、特払いは買った人はいたが的中者がいなかった状態です。

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公式で確認するBOAT RACE オフィシャルウェブサイト 用語辞典「欠場」用語辞典「失格」用語辞典「事故率」LEVEL.2「フライング・出遅れ」(あっせん停止)「選手級別決定基準の改正について」(2025年4月・事故点改正)用語辞典「返還」用語辞典「返還欠場」用語辞典「払戻金」

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Boat-V は非公式のデータビューアです(BOATRACE振興会・各競走場・関係団体とは関係ありません)。舟券の的中や収益を保証するものではありません。舟券の購入は20歳になってから、のめり込みにはご注意ください。

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