フライング・出遅れ、罰則の全て|ST定義・出場停止日数・非常識なフライング【初心者向け】

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欠場・失格・特払いとはでは、フライング(F)・出遅れ(L)が「欠場・舟券全額返還」になることと、事故点が選手の級別(B2降格)に響く仕組みを紹介しました。この記事では、そこでは扱いきれなかった1回ごとの出場停止日数「非常識なフライング」という制度を詳しく掘り下げます。

STの定義——0秒との誤差を100分の1秒単位で表す

スタートタイミング(ST)は、公式の用語辞典で「スタート0秒を基準とし、その0秒との誤差を100分の1秒単位で表したもの」と定義されています(用語辞典「スタートタイミング(ST)」)。トップレーサーの平均STはおよそ0.15程度とされています。

F・Lの定義——大時計の0秒が基準

ボートレースは助走をつけながらスタートラインを通過する「フライングスタート方式」です。大時計が0秒を示す前に通過すると「フライング(F)」1秒以上遅れて通過すると「出遅れ(L)」となり、そのレースは欠場・舟券全額返還になります(LEVEL.1「フライング(F)と出遅れ(L)」)。

フライング(F) 0秒より前に通過 セーフ 0秒〜1秒未満の遅れ 出遅れ(L) 1秒以上の遅れ F・Lはいずれも欠場・舟券全額返還
大時計の0秒を基準に、早すぎればF・1秒以上遅ければLとなる

F・Lの処分——段階的に重くなる「あっせん停止」

F・Lには事故点の加算に加えて、一定期間レースへの出走を割り当てられなくなるあっせん停止という処分があります。公式の説明では、1本目は30日間のあっせん停止、同じ期(概ね半年ごとの級別審査期間)のうちに2本目を切ると60日間が加算され、合計90日間のあっせん停止になります(LEVEL.2「フライング・出遅れ」)。同一期内で繰り返すほど重くなる仕組みです。

1本目 30日間 同一期内 2本目 +60日=合計90日 同一期内で繰り返すほど加算されて重くなる
あっせん停止は1本目30日、2本目でさらに60日加算され合計90日

「非常識なフライング」——2022年5月に制度が変わった

スタートタイミングが+0.05秒以上早いフライングは「非常識なフライング」として扱われ、通常の処分にさらに5日間の出場辞退日数が加算されます(LEVEL.2「フライング・出遅れ」。同ページの記載時点は2022年5月1日)。

この非常識なフライングの処分は、かつて(〜2022年4月)は「即日帰郷」(選手がその日のレース終了後に地元へ帰るよう命じられる処分)でしたが、2022年5月1日から即日帰郷が廃止され、通常の出場辞退期間に+5日を加算する現行方式へ変更されたと分析サイトが紹介しています(きょうてい.navi「非常識なフライングとは?」)。同サイトの解説では、通常のF・Lより5日長い1本目35日・2本目65日・3本目95日という日数が紹介されています。ただしこの日数は公式一次ソースでは確認できていません。参考情報としてお読みください。

〜2022年4月 即日帰郷 2022年5月1日〜 +5日間を加算 非常識なフライングの処分方式が変更された
非常識なフライングの処分は2022年5月に「即日帰郷」から「+5日加算」方式へ変わった

「賞典除外」——今まさに出ている開催の準優勝戦・優勝戦に出られなくなる

あっせん停止が将来のレースへの出走機会を制限する処分なのに対し、賞典除外は「今まさに出場している開催(節)」の中で発生する、別の種類の処分です。フライング・出遅れで事故点が加算されると、その開催の賞典レース(予選以外のレース=準優勝戦・優勝戦・選抜戦など)に出場できなくなると複数の分析サイトが説明しています(きょうてい.navi「競艇の賞典除外とは?」cosboa.org「賞典除外に関する定義と条件」)。予選の成績がどれだけ良くても、賞典除外になれば、より高額な賞金がかかる上位レースには進めません。

分析サイトの解説では、賞典除外は妨害失格でも科されるほか、待機行動中の違反や不良航走を同一開催内で2回犯した場合にも科され、選手自身が出走調整を希望した場合にも適用されるとされています。なお賞典除外は「賞典レースに出られなくなる」処分で、選手がその日のうちに競走場を去らなければならない「即日帰郷」(先ほど触れた、非常識なフライングにかつて科されていた処分)とは別の、より軽い処分だと紹介されています。「賞典除外」はboatrace.jp公式の用語辞典では確認できておらず、複数の分析サイトが同様に説明している非公式寄りの用語である点に注意してください。

予選 準優勝戦・優勝戦 F・L発生(事故点加算) 賞典除外(出場不可) 同じ開催の中で、上位レースへの進出資格を失う
賞典除外は同じ開催内で準優勝戦・優勝戦への出場資格を失う処分

この記事と『欠場・失格・特払いとは』の役割分担

同じF・Lの処分でも、欠場・失格・特払いとはと本記事では扱う角度が異なります。

  • 欠場・失格・特払いとは:事故点の加算→事故率(審査期間の事故点合計÷出走回数)→事故率0.70超でB2級に降格という、級別への影響の角度
  • 本記事:ST・F/Lの定義、1回ごとの出場停止(あっせん停止)日数非常識なフライングの制度史賞典除外という角度

両方あわせて読むと、F・Lが「その場の欠場」だけでなく「今の開催」「選手のキャリア全体」の両方に響く重い処分だと分かります。

まとめ

  • STは「0秒との誤差を100分の1秒単位」で表した数字です。
  • 大時計の0秒より早く通過するとF、1秒以上遅れるとLで、いずれも欠場・舟券全額返還です。
  • F・Lにはあっせん停止(1本目30日、同一期内2本目は+60日で合計90日)という重い処分があります。
  • +0.05秒以上早い「非常識なフライング」には+5日が加算されます。この処分は2022年5月に「即日帰郷」から現行方式へ変更されました。
  • F・Lで事故点が加算されると、あっせん停止とは別に、今出場している開催の準優勝戦・優勝戦に出られなくなる「賞典除外」という処分もあります。

よくある質問(FAQ)

Q. STはどう読めばいいですか? A. 0秒との誤差を100分の1秒単位で表した数字です。トップレーサーの平均はおよそ0.15程度とされています。

Q. フライングと出遅れ、罰則は同じですか? A. はい。処分の体系は同一で、1本目30日・同一期内2本目は+60日で合計90日のあっせん停止という段階的な仕組みです。

Q. 「非常識なフライング」とは何ですか? A. スタートタイミングが+0.05秒以上早いフライングを指す公式の区分です。通常の処分に+5日間が加算されます。

Q. 昔は違う罰則だったのですか? A. 分析サイトの解説によると、2022年4月までは「即日帰郷」という処分でしたが、2022年5月1日から現行の+5日加算方式に変更されたとされています。

Q. 「賞典除外」とは何ですか? A. F・Lで事故点が加算された選手が、今出場している開催の準優勝戦・優勝戦など「賞典レース」に出場できなくなる処分です。あっせん停止(将来のレースへの出走機会の制限)とは別に、今の開催の中で発生する処分です。

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公式で確認する用語辞典「スタートタイミング(ST)」LEVEL.1「フライング(F)と出遅れ(L)」LEVEL.2「フライング・出遅れ」(あっせん停止)

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